このページでは、『125ccの原付二種で高速道路は走行できる?』という質問に回答したいと思います。
「125ccの原付二種で高速道路って走れるの?」と疑問に思っている方は、是非、参考にしてみてください。
125ccの原付二種で高速道路は走行できる?
結論から申し上げますと、125ccの原付二種での高速道路の走行は違法です。
タイトルにもある通り、通行禁止違反で罰則もあります。
高速道路には、『高速自動車国道』と『自動車専用道路』の2つがある訳ですが、それぞれ、高速自動車国道法と道路法で以下のように定められています。
まず高速自動車国道の出入の制限等です。
(出入の制限等)
第十七条 何人もみだりに高速自動車国道に立ち入り、又は高速自動車国道を自動車による以外の方法により通行してはならない。引用:高速自動車国道法第17条
続いて、自動車専用道路の出入の制限等です。
(出入の制限等)
第四十八条の十一 何人もみだりに自動車専用道路に立ち入り、又は自動車専用道路を自動車による以外の方法により通行してはならない。引用:道路法第48条の11
どちらも『自動車による以外の方法により通行してはならない。』とあります。
この自動車というのは、道路運送車両法による区分で、125cc超~250cc以下の二輪車は軽二輪、つまり、二輪の軽自動車、250cc超は小型二輪、つまり、二輪の小型自動車として、自動車として取り扱っています。
つまり、高速道路を走行できる二輪というのは、自動車として区分される125cc超の軽二輪からということです。
原付で高速道路を走行して通行禁止違反になった時の罰則
原付で高速道路を走行して通行禁止違反になった時の罰則は以下の通りです。
違反点数:2点
反則金額:5千円
反則金とは罰金とは異なり、刑事処分ではなく、行政処分ですが、原付で高速道路を走行するのは危険性が高いため、絶対に進入しないようにしましょう。
間違えて原付で高速道路に入ってしまった場合の対処法
間違えて原付で高速道路に入ってしまった場合の対処法として、まず絶対にやってはいけないのはバックやUターン(転回)です。
高速道路上でのバックやUターンは禁止されていますし、何より、とても危険なので、それだけはしてはいけません。
以下、どの時点で間違えてしまったのか別で、対処法について解説したいと思います。
入口料金所前
入口料金所前で間違えてしまったことに気づいたときは、入口料金所の通行券を受け取る機械に付いているインターホンで料金所スタッフに事情を話して、その指示に従うことで戻ることができます。
中日本高速道路株式会社のホームページには以下のように書かれています。
間違って高速道路へ流入してしまった場合は、入口料金所の通行券を受け取る機械にインターホンがありますので、料金所スタッフにお申し出ください。
料金所スタッフの指示に従いお戻りいただくことができます。
引用:中日本高速道路株式会社
さらに、インターチェンジの構造等によっては対応できない場合もあると書かれていますので、その場合も料金所スタッフの指示に従って、対処することになります。
進入した後
高速道路には、『高速自動車国道』と『自動車専用道路』の2つがあると上述しましたが、高速自動車国道であればインターチェンジがあり、料金所もあるため間違えて進入してしまうという可能性は低いですが、自動車専用道路は料金所の設置などがないケースもあり、間違えて進入してしまう原付も多いようです。
下記は、自動車専用道路の一つである首都高の原付立入件数です。
画像引用:首都高ドライバーズサイト
画像を見ればわかる通り、年間で150件以上の原付が誤進入していることがわかります。
首都高だけでこの数ですから、全国の自動車専用道路で計算すると、ものすごい数の誤進入があることがわかります。
それでは、間違えて原付で高速道路に入ってしまった場合の対処法ですが、パーキングエリアやサービスエリアに入り、道路管理者または警察に連絡しましょう。
もしくは近くに料金所がある場合は、インターホンで料金所スタッフに事情を話して、その指示に従いましょう。
基本的に高速道路上は駐停車禁止のため、路肩や路側帯に原付を停めないようにしましょう。
パーキングエリアやサービスエリア、そして料金所も近くになく、このまま原付で走るのはどうしても危険だという場合は、非常駐車帯に停車して、非常電話でSOSをしましょう。
その場合、停車後はハザードランプ、もしくはウインカーを点けておきましょう。
間違えて原付で高速道路に入らないために注意すること
間違えて原付で高速道路に入らないために注意することは、以下の通りです。
- 標識に注意する
- ナビアプリに注意する
- 立ち入り禁止条件を理解する
標識に注意する
高速道路の出入り口にある次のような標識に注意します。
まず入口にある自動車専用道路標識です。
この標識がある場所には、125cc以下の原付は立ち入ることができません。
続いては、出口に設置されている車両進入禁止の標識です。
出口ですので、125cc以下の原付はもちろん、自動車の進入も禁止です。
他には、補助標識で125cc以下の二輪車の通行が不可であることを知らせてくれているものもあります。
ナビアプリに注意する
ナビアプリを自動車モードにして利用している原付の利用者が間違えて自動車専用道路に入ってしまうということが多いようです。
特にGoogle Mapのように主に自動車や徒歩の人が利用するアプリを使っている方は、高速道路と有料道路の除外は可能ですが、無料の自動車専用道路は案内されますので、注意が必要です。
その点は、NAVITIMEのツーリングサポーターは二輪専用アプリだけあって、基本的には有料ですが、排気量を設定すれば動車専用道路を除いたルート案内をしてくれますので、安心です。
自動車専用道路に間違えて進入してしまうのが怖いという方は、ツーリングサポーターのような二輪専用アプリを使うのがオススメです。
立ち入り禁止条件を理解する
高速道路には、以下の立ち入りは禁止です。
- 歩行者
- 自転車
- 125cc以下の二輪車
また、次のような場合も立ち入り禁止です。
- 道を尋ねたくて徒歩・自転車・原付で料金所まで進入
- 落とし物を届けたり、落とし物を探しに徒歩・自転車・原付で料金所まで原付で進入
- 未払いの通行料金の支払いのために料金所まで徒歩・自転車・原付で進入
道を尋ねたい場合、特に高速道路でわからないことがある場合は、それぞれの高速道路を管理する会社に問い合わせましょう。
落とし物を届けたり、探している場合は、最寄りの警察署や交番に行きます。
未払いの通行料金の支払いは、それぞれの高速道路を管理する会社に問い合わせましょう。
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当然、ここでいうバイクとは125cc超のバイクですので、注意してください。
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