スズキ・GSF1200Sの評価・インプレです。
この投稿をしてくれたのは、福岡県鞍手郡在住の43歳の男性です。
GSF1200Sは1995年に発売が開始されたバイクで、日本以外の国ではバンディツト1200の名前で販売されていました。
GSF1200Sの購入を検討している方は、是非、この評価・インプレも参考にしてみてください。
スズキ・GSF1200Sの評価・インプレ!魅力や欠点
性別 | 男性 |
年齢 | 43歳 |
身長 | 171cm |
住所 | 福岡県鞍手郡 |
車種 | GSF1200S(スズキ) |
バイクの色 | パールノベルティブラック |
排気量 | 1156cc |
年式 | 1996年式 |
シート高 | – |
車体重量(装備重量) | 240kg |
エンジンタイプ | 油冷・4サイクル・4気筒 |
燃料タンク容量 | 19.0リットル |
なぜ、そのバイクを購入しようと思ったのですか?
免許取得後に情報誌等を物色していたところ、たまたま近郊のお店の広告に載っていたのを見かけたのがきっかけです。
リッターオーバー車両の中では格安、そして「それまで聞いたことが無い」車種、ということで、すぐに電話を入れ見に行きました。
そこで色々と説明を受け、
・軽い(リッターオーバーとしては)
・希少(貴重ではない)
・高出力
という点に惹かれ、購入に至りました。
足つきはどうでしたか?
車体が当時の400ccクラスと大差ない大きさでしたので、かなり良いほう、身長170センチで両足つま先はしっかり着く程度でした。
購入後しばらくたってから、停車時の足つき性向上と極低速時の操作性向上をはかるため、シート前端部を1cmほどアンコ抜き(自前)しています。
燃費はどうでしたか?
市街地走行で8~15km/L
高速道路利用で10~20km/L
競技(ジムカーナ)時で5~10km/L
というところでした。
かなり上下の幅がありますが、「開け方で如実に燃料消費が変わる」車体でした。
※競技中はほぼ1速、たまに2速を使うというコース設定がほとんどでした。
維持費はどうでしたか?
※以下、一般的な車検・自賠責・任意保険は論じません
競技利用が多かったため、タイヤ、オイル、ドライブチェーン、ブレーキパッド、そして「ブレーキキャリパー」が消耗品でした。
リアキャリパーの熱容量が少なく、夏場は最悪の場合「1日でひずむ」状態だったので…
※ブレーキローターとスプロケットは1年以上使えたのでカウントしていません。
月2回の競技参加とした場合、
タイヤ1セット30,000円 (自分で交換)
オイル4L×2回12,000円
チェーン0.5×8,000円4,000円 (4回で交換)
ブレーキパッド1式×3,000円9,000円
キャリパー1個×4,000円4,000円
と約6万円/月。
「普通の利用」ではここまでのことは無いと思います。
タイヤが5,000~10,000キロごと、オイルが3,000~5,000キロごと、パッドは10,000キロごと、程度で間に合うのではないでしょうか。
故障は多かったですか?
どこからが故障、と定義するか次第ですが、「競技にも使う車両」という性質上、常日頃から点検整備を行っていたので、大きなトラブルはありませんでした。
「普通の感覚」であれば、
・シリンダヘッドカバー、オイルクーラー等からのオイルにじみ・漏れ
以外は「何ら問題なく」運用できていました。
積載性はどうでしたか?
競技メインの頃は「皆無」です。
半引退後、ツーリングメインになってからは、かなりの「箱マニア」になっていました。
添付画像をご覧ください。(ページ上部の画像)
乗り心地はどうでしたか?
一言で言うなら「最悪に近い悪」です。
油冷エンジンゆえの振動、唐突に立ち上がるトルク、固めた足回りと、「快適に乗る」機能は取っ払っていたので…
ノーマル状態であれば、振動以外はそれなりに、であったと思います。
エンジン性能はどうでしたか?
競技でも色々な人に乗っていただいたのですが、総括すると「パワーヤバイ」。
どうやら「当たり」エンジンだったようで、燃料系と排気系のみカスタムの状態で145PSほど出ていました。
※ジムカーナ時は吸気絞り排気絞りで対応
トルクの立ち上がりも良いを通り越して唐突。
オーナーズクラブでも「1~2速のアクセルは半分まで」とお達しが出ていたほどです。
個体によっては出荷時セッティングだと3,000回転付近で谷がありました。
走行性能はどうでしたか?
2002年のジムカーナジャパンで、ペナルティが無ければ大排気量クラス1位を取れていた車種、といえば通じるでしょうか。
「とんでもない」の一言です。
取り回しはどうでしたか?
乾燥重量208kgと、クラス一番の軽量だったこともあり、苦労することはありませんでした。
「傾け過ぎた!」ということが無ければ、身長160センチ弱の女性(今の妻)でもひょいひょい取り回していました。
長期ツーリングの快適さ
快適さを求めてはいけない車両です。
ネイキッド+5速+競技車両…というあたりで、オサッシクダサイ。
そのバイクの良かったところ(魅力)はどこですか?
走る、曲がる、止まる が高次元で成立していたところです。
個体としては「安かった」ということも大きなポイントです。
パワーも十分、燃費もそれなり、色々と「楽しめる」車種であると、今でも思います。
そのバイクの悪かったところ(欠点)はどこですか?
何よりもまず「パワー出すぎ」でした。
メーカー公称値は98PSとなっていましたが、私の知る限りでは「ノーマルで100PS以下」はいませんでした。
トルクの出方も「おかしい」(4,000回転以下で最大トルク発生)ため、大排気量が初めての方には「発進が危険」な代物です。
他には、SUZUKIお得意の「コストカット!」のてんこ盛り。
ホイール内側が塗ってない、配線取り回しが限界突破、部品発注で品番統合が進み過ぎてワケワカラン、等々。
しかし、欠点を補って有り余る魅力が詰まったバイクでした。
総評
だいぶ玉数も少なくなってきてはいますが、まだ中古市場で入手は可能です。
エンジン自体の耐久性は相当高いため、「普通に使用されて5万キロ」であればまだ大丈夫、と思ってよいでしょう。
ただし、さすがに25年前の車種、部品も生産終了が多くなり、維持にはそれなりのコストがかかります。
しかし、「今のバイクに無い荒っぽさ」「じゃじゃ馬を操る楽しさ」を、一度体感してもらえれば、元オーナーとしては大変嬉しく思います。
あ、ちなみに、当方現在、GSF750T-Tに乗ってます。
こちらもいつか、インプレさせていただければ幸いです。
スズキ・GSF1200SのQ&A
GSF1200Sの中古車価格はいくらぐらい?
25~103万円ぐらいです。
※2020年2月現在、グーバイク参照
どんなエンジン音なの?
下記の動画でGSF1200Sのエンジン音を聞くことができます。
GSF1200Sと美女との写真が見たいのだが?
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
GSF1200Sの平均買取価格は何円?
12万6千円です。
※2020年2月現在、Webike参照
ただし、走行距離や年式、バイクの状態によって5万円~26万円ぐらいとかなり変わってきます。
GSF1200Sを売ろうと思っている方や査定金額を知りたい方は、直接、査定してもらった方がいいです。