あなたが原付スクーターで通勤・通学中、二段階右折しなければならない場所が1カ所でもある場合、貴重な朝の時間を毎日、かなり失っている可能性があります。
なぜなら、原付スクーターに乗っており、二段階右折しなければならない場所では、必ず1回は停止しなければならないからです。
さらに最初の信号が赤だった場合、曲がる場所の交差点の信号を含めて、2回停止しなければなりません。
それでは、年間、どれくらいの時間を失っている可能性があるのでしょうか?
独自に計算してみたいと思います。
通勤・通学の二段階右折で年間どれくらい時間を失っている?
まず、通勤・通学の二段階右折で年間どれくらいの時間を失っているか考えるために、年間、どれくらいの日数、通勤・通学しているのか、二段階右折の場所が何カ所あるのかについて決めたいと思います。
通勤・通学によって変わってきますが、ここでは、ざっくり1ヶ月で20日、通勤・通学している人について考えてみます。
そして、二段階右折がある場所を1カ所と仮定します。
この前提に立って、年間、どれくらいの時間を二段階右折で失っているのか考えてみます。
二段階右折の場所は1カ所
まず考える必要があるのが、信号の待ち時間です。
信号の待ち時間は、一定ではなく、交通量や道路の幅など、場所によってまちまちです。
今回のケースでは、二段階右折しなければならない場所ですので、信号の待ち時間は平均以上であるのは間違いなさそうです。
(なぜなら、基本的に二段階右折の標識があるのは、三車線以上の道路だからです。)
信号の待ち時間は、だいたい50秒から140秒ぐらいですので、ここでは1分として計算してみたいと思います。
すると、以下のような計算で、1日の二段階右折の待ち時間で失われる時間がわかります。
続いて、1ヶ月の二段階右折の待ち時間で失われる時間を計算してみたいと思います。
そして、最後に1年間の二段階右折の待ち時間で失われる時間を計算してみたいと思います。
いかがでしょうか?
1年間で8時間もの時間が二段階右折によって失われることがわかりました。
しかも、そのうちの半分の4時間が朝の貴重な時間です。
さらに、これは二段階右折の場所が1カ所のケースです。
2カ所の場合、その倍の16時間、3カ所の場合、3倍の24時間が二段階右折によって失われるということです。
これを長いと思うか、短いと思うかは個人差があると思いますが、個人的には朝の時間を含むこれらの時間はかなり長いと思います。
1分1秒でも遅れられないのが朝の通勤・通学です。
1分1秒でも遅刻してしまっては、通勤の場合は雇用契約違反となってしまい、減給や人事評価にも影響を与えます。
通学の場合でも、単位や何かしらのペナルティがあるケースも多いです。
その朝の1分という時間は非常に大切だと思うのです。
原付二種であれば二段階右折の必要がない
そこでオススメなのが、原付二種です。
原付二種であれば、二段階右折の必要はありません。
原付二種とは、50cc~125ccのバイクのことで、皆さんが乗っている50ccの原付よりも排気量が
大きいバイクです。
皆さんが乗っている50ccのバイクは原付一種と呼ばれており、法定速度が30キロですが、この原付二種であれば法定速度が自動車と同じ60キロです。
そのため、二段階右折をする必要がないのです。
二段階右折をする必要がないということは、1年間で失われる8時間という時間を信号の待ち時間でなく、もっと有意義に使うことができるという訳です。
原付二種を運転するためには小型免許が必要
自動車の免許を持っていれば運転できる原付一種とは異なり、原付二種を運転するためには、小型免許が必要です。
年齢は16歳~取得できるようになっております。
免許を取得する場所ですが、教習所と運転免許試験場でのダイレクト受験がありますが、一般的には教習所で取得される方が多いです。
教習所でAT小型限定普通二輪免許を取得する場合、車の免許を持っていれば、教習終了まで最短2日で取得できるようになっております。
もう少し詳しく見ると、技能教習が8時間、学科教習が1時間です。
教習料金は、車の免許を持っていれば6~9万円ぐらい、原付の免許だけであれば9~12万円ぐらいです。
これは教習所によって結構異なりますので、お近くの教習所の料金を必ず比較検討するようにしましょう。
原付二種の車両本体の価格
続いて気になるのが、原付二種の車両本体の価格ではないでしょうか?
新車で買うのか、中古車で買うのかによって、かなり価格は変わってきますが、新車で買うのであれば、23~50万円ぐらいです。
中古車であれば、それこそ3万円を切るぐらいからあります。
もちろん、そのようなバイクは故障リスクも高いため、あまりオススメしませんが、中古車であっても良質なバイクは山ほどあります。
ですので、なるべくお金を節約したいのであれば、中古車を検討するのもアリでしょう。
教習所+車両本体の価格÷信号の待ち時間
原付二種を買うのに掛かるお金(教習所+車両本体の価格)を信号の待ち時間で割ることで、どれくらいのお金で時間を買えるのか計算してみたいと思います。
その前に原付二種を買うのに掛かるお金(教習所+車両本体の価格)をなるべく抑えるようにして、以下のように仮定します。
教習所(6万円)+車両本体の価格(24万円)=30万円
そして、まずは1年間の計算をしてみたいと思います。
30万円÷480分(8時間)=625円
上記は1分間を625円で買ったという意味です。
つまり、毎朝、625円を出すことで、1分間節約できるということです。
これだと、かなり高いなと思ってしまうかもしれません。
しかしながら、これが10年だとどうでしょうか?
30万円÷4800(10年分)=62.5円
1分間を62.5円で買う計算です。
これならば検討の価値があると考える人も出てくるのではないでしょうか?
それにこれは二段階右折の信号の待ち時間だけについて考えています。
実際は原付二種にすることで、法定速度が60キロに変わることも考慮する必要があります。
原付の法定速度が30キロですので、単純に考えて、到着時間も2分の1程度になる人も多いはずです。
(制限速度が40キロや50キロの道が通勤・通学で多い場合は、到着時間はそこまで短縮されませんが、それでもかなり早くなるのは間違いないです。)
それを考慮すると、朝の貴重な1分間を10円ほどで買えるという方も多いはずです。
(これは、通勤・通学の時間が長い方ほど、原付二種にするメリットが大きいと言えます。)