このページでは、ヘルメットの寿命に関して解説します。
結論から申し上げますと、バイクヘルメットの寿命は購入してから3年です。
3年を過ぎたヘルメットの使用は、交通事故や転倒時において、十分な性能を発揮できない可能性がありますので、買い替えをオススメします。
以下、各ヘルメットメーカーでヘルメットの寿命について、どのように言及されているか見てみましょう。
- OGK Kabutoによるヘルメット寿命に関する言及
- Araiによるヘルメット寿命に関する言及
- SHOEIによるヘルメット寿命に関する言及
- ワイズギアによるヘルメット寿命に関する言及
- 未使用のヘルメットなら10年前でも使えるは嘘?
- ヘルメットの交換時期について
- バイクヘルメットの寿命を延ばすメンテナンス方法
- ヘルメットシールドの寿命は?
- 産業用ヘルメットの耐用年数は?
- 自転車用ヘルメットの寿命は?
- ヘルメットの処分方法9選!捨て方は自治体によって違う?
- バイクのヘルメットメーカー・ブランドの比較!日本と海外の一覧
- バイクヘルメットの種類!6つの特徴とメリット・デメリット
- オシャレなバイクヘルメット!フルフェイスとジェット
- 原付スクーターにオススメのヘルメット!フルフェイス?ジェット?
OGK Kabutoによるヘルメット寿命に関する言及
06 ヘルメットにも寿命があります。
ヘルメットは使用にともない、老朽・劣化等の経時変化によって、新品の時と同じ性能を維持できないこともあります。このため、ヘルメットの耐久性を考慮して、製品安全協会とJHMA(日本ヘルメット工業会)により、ヘルメットの有効期間を「購入後三年間」と定めています。
有効期間を過ぎたヘルメットは、事故や転倒の際に十分な保護性能を発揮しないおそれもありますので、十分にご注意ください。
また、有効期間の三年の間も、粗末な扱いをすると、寿命はさらに縮まります。それを避けるためにもしっかりとメンテナンスをしましょう。引用:OGK Kabuto
OGK Kabutoでは、ヘルメットの寿命について上記のように言及しております。
ヘルメットの耐久性を考慮して、製品安全協会とJHMA(日本ヘルメット工業会)により、ヘルメットの有効期間を「購入後三年間」と定めているとあります。
製品安全協会とは、SGマークの認証をしている一般社団法人のことで、日本で販売されているバイクヘルメットにこのSGマークが付いているのですが、このSGマークがあることで、ヘルメットの欠陥により、怪我などの身体的な損害を賠償してくれるという制度があります。
※ただし、レースやサーカスなどの特殊な使い方や、あご紐を締めないなど適切な使い方をしていなかったり、認定基準以上の衝撃だった場合における負傷の場合は損賠賠償の対象とならないので注意が必要です。
このSGマークの有効期限が購入した日より3年間となっております。
つまり、購入した日より3年過ぎているヘルメットに関しては、経年劣化等により、品質が下がる可能性もあるため、補償できないとされているのです。
また、3年以内であってもヘルメットを雑に扱うと、寿命はさらに短くなってしまう可能性があることも言及しております。
ですので、ヘルメットをその辺に投げつけたり、ヘルメットの上に座ったり、何か衝撃を与えるようなことはしないことが重要です。
Araiによるヘルメット寿命に関する言及
使用開始から3年を目途に交換を推奨しております。
たとえ、使用開始から3年以内であっても、転倒などで衝撃が一度でも加わった場合は使用しないでください。また、内装のへたり、あご紐のほつれ等で適正に装着できない場合や、発泡スチロール(衝撃 緩衝ライナ)の熱による膨れ等の変形は衝撃吸収性能の低下を招くため、交換の目安となります。引用:Arai
Araiでは、ヘルメットの寿命について上記のように言及しております。
OGKとは少し異なり、ヘルメットの購入からではなく、使用開始から3年と若干、言及の仕方に違いはあるものの、やはり、3年を買い替えの目安としております。
ただし、3年を過ぎていても、担当者と相談したうえで内装交換は可能なケースもあるということです。
SHOEIによるヘルメット寿命に関する言及
ヘルメットは、使用に伴う経時変化によって新品の時と同じ性能を維持できなくなることがあります。このため、SGマークではその有効期間を「購入後3年」と定めています。弊社では、正常に使用して異常が認められなくても、使用後3年以内を目安として交換することをお勧めします。
引用:SHOEI
SHOEIでは、ヘルメットの寿命について上記のように言及しております。
やはり、使用後3年以内を目安に交換をオススメしております。
また、「正常に使用して異常が認められなくても」とあり、外見上は大丈夫そうに見えたり、普通に被っていて違和感がなかったとしても、ヘルメット内部ではどうなっているかはわからないため、年数を基準に買い替えをオススメしていることがわかります。
ワイズギアによるヘルメット寿命に関する言及
ヘルメットは使用に伴い、老朽・劣化等の経時変化によって新品の時と同じ性能を維持できない事もあります。
このためSGマークは「購入後3年間」との有効期間を定めております。
有効期限を過ぎたヘルメットは、事故の際に十分な保護性能を発揮しない恐れもありますので十分ご注意下さい。
又、3年以内であっても、大きな衝撃を受けたヘルメットや破損・改造したヘルメットも事故の際に十分な保護性能を発揮しないおそれがありますので、十分ご注意下さい。引用:ワイズギア
ワイズギアでは、ヤマハヘルメットの寿命について上記のように言及しております。
やはり、ヘルメットの有効期限は「購入後3年間」としております。
また、3年以内であっても大きな衝撃を受けたり、破損・改造したヘルメットの場合は、十分な保護性能が発揮されないことに言及しております。
未使用のヘルメットなら10年前でも使えるは嘘?
未使用のヘルメットであれば10年でも使えると思っている人がいますが、オススメしません。
理由は、経年劣化です。
内部の衝撃吸収材の老朽や表面の劣化が発生している可能性があり、たとえ未使用であっても新品同様の性能が維持できていない可能性があります。
もちろん、直射日光を避けて保存していたり、こまめにメンテナンスしていたのであれば使える可能性はありますが、安全性を考えて、使わない方が無難です。
それに購入から3年過ぎたヘルメットで事故に遭った場合、SGマーク賠償制度の対象外となるため、その点から言っても、新しいヘルメットを買った方がいいでしょう。
ヘルメットの交換時期について
上記のメーカーの言及を踏まえて、ここではヘルメットの交換時期についてまとめました。
3年を目安にする
下記で説明しますが、メンテナンスをしっかりしていれば3年経てばすぐに劣化するということは少ないとは思いますが、SGマークの有効期限が購入した日より3年間となっており、ヘルメットメーカーもそれ以上の使用は推奨していないことから、3年を目安に買い替えるのがおすすめです。
バイクの死亡事故の原因として、ヘルメットを被っていても頭部の損傷が統計的に最も多いため、やはり、可能な限り、品質が保たれた状態であった方がいいです。
その目安が3年ですので、参考にしてみてください。
事故や転倒などで衝撃が加わった
事故や転倒などで衝撃が加わったことが一度でもある場合、年数に関係なく、交換をおすすめします。
そのようなヘルメットは、衝撃吸収性能が下がり、保護機能の役割を果たさない可能性があります。
内装のへたりやあご紐のほつれ
内装のへたりやあご紐のほつれが出てきた場合もヘルメット交換の時期です。
そのようなヘルメットは、適切に装着できないケースがあり、危険です。
ただし、それぐらいであればメーカーで修理ができる可能性もありますので、購入したメーカーに問い合わせて、聞いてみるのもおすすめです。
バイクヘルメットの寿命を延ばすメンテナンス方法
バイクヘルメットの寿命を延ばすメンテナンス方法は、以下の3つです。
- 使用後はすぐに乾かす
- シェル・シールド・内装のクリーニング
- 直射日光は避け、落下の心配がない場所に保管する
詳細はOGK Kabutoの公式ホームページが参考になります。
また、ヘルメットの乾燥には以下のような乾燥機も出ており、便利です。
特に夏場の汗を大量にかくような時期や雨の後のツーリングにおいては、湿気によりヘルメット内部にカビなどが発生する可能性があるため、寿命を延ばす以外にも役立つ商品となっております。
ヘルメットシールドの寿命は?
ヘルメットシールドの寿命は、メーカーによって何年と推奨されている訳ではありません。
ですが、消耗品ですので、劣化次第で交換すればいいと思います。
具体的には、夜間走行でシールドの傷によってライトが乱反射して、視界不良になったら安全面を考慮して、交換した方がいいです。
産業用ヘルメットの耐用年数は?
ここからは余談なのですが、バイク用ヘルメットのような乗車用ヘルメットではなく、産業ヘルメット、つまり、保護帽の耐用年数はどれくらいなのでしょうか?
これは、一般社団法人『日本ヘルメット工業会』に回答があります。
Q1 産業用ヘルメットの耐用年数は?
A 材質や使用状況で異なりますが、(一社)日本ヘルメット工業会では、PC、ABS、PE等の熱可塑性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても使用開始より3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても使用開始より5年以内に交換をしていただくようお願いしています。
産業用ヘルメットの耐用年数は、材質によって異なり、PC、ABS、PE等の熱可塑性樹脂製保護帽は3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製保護帽は5年以内と書かれています。
AraiやSHOEIのヘルメットは、FRP(繊維強化プラスチック)で作られているため、上記だけで判断すると、5年は使えるのではないかと思ってしまいます。
ただ、公式で言及しているように、3年が安全面から言えば、最も信頼できる期間なのだと思います。
自転車用ヘルメットの寿命は?
自転車用ヘルメットの寿命は、ヘルメットの安全性を高めるための技術「Mips®」に関するウェブサイトに言及がありました。
How long do bike helmets last?
A bike helmet is not to be considered a one-time investment. Bike helmets have a shelf life and need to be replaced once in a while – even if they’re not involved in a crash. Daily use also takes its toll on a helmet – even if you treat it carefully. But how long do helmets last? Experts agree that bike helmets last for 3-5 years and after that, they should be replaced.引用:Mips
上記を日本語に翻訳すると、以下の通りとなります。
自転車のヘルメットは一度購入すれば永久に使用できるわけではありません。ヘルメットには使用期限があり、事故に遭わなくても一定期間後には交換が必要です。日常の使用による劣化も避けられません。専門家の意見では、自転車のヘルメットの寿命は3〜5年で、その後は交換するべきだとされています。
引用:Mips
つまり、自転車ヘルメットの寿命は3〜5年ということです。
やはり、基本的には新しいヘルメットというのは古いものよりも優れているのです。
ですので、上記の3~5年間を目安に交換することは、あなたの安全性を高めるということです。
特に現代では、ヘルメットの技術革新が進み、数年間でより優れた素材、フィット感、通気性、軽量性のものが製造されやすくなっています。
自転車用ヘルメットに限りませんが、頭を守る重要な防護坊にはお金を惜しまない方がいいでしょう。
ヘルメットの処分方法9選!捨て方は自治体によって違う?
下記のページでは、ヘルメットの処分方法を紹介しております。
ヘルメットの買い替えやバイクにはもう乗らないから処分したいという方の参考になれば幸いです。
また、『ヘルメットの捨て方は自治体によって違う?』という質問にも回答しておりますので、是非、チェックしてみてください。
バイクのヘルメットメーカー・ブランドの比較!日本と海外の一覧
下記のページでは、バイクのヘルメットメーカー・ブランドを比較しました。
バイクヘルメットの購入を検討している方やバイク初心者の方は、是非、参考にしてみてください。
バイクヘルメットの種類!6つの特徴とメリット・デメリット
下記のページでは、バイクヘルメットの種類を紹介しております。
ヘルメットの買い替えで、今度はどんな種類にするか迷っている方は、是非、参考にしてみてください。
以下の6つのヘルメットの種類について紹介しています。
- フルフェイスヘルメット
- ジェットヘルメット
- セミジェットヘルメット
- ハーフヘルメット
- システムヘルメット
- オフロードヘルメット
オシャレなバイクヘルメット!フルフェイスとジェット
下記のページでは、オシャレなバイクヘルメットをフルフェイスとジェットに分けて紹介しております。
ヘルメットの買い替えで、オシャレなバイクヘルメットを探している方は、是非、チェックしてみてください。
原付スクーターにオススメのヘルメット!フルフェイス?ジェット?
下記のページでは、原付スクーターにオススメのヘルメットを紹介しております。
原付スクーター乗りで、ヘルメットの買い替えを検討している方は、是非、チェックしてみてください。