このページでは、バイクにおすすめのガソリン携行缶を紹介します。
また、ガソリン携行缶がなぜ必要なのかや火災や爆発防止の注意点も解説しております。
下記の目次を使って、知りたい情報からチェックしてみてください。
- ガソリン携行缶とは?
- なぜバイクにガソリン携行缶が必要なのか?メリットは何?
- バイクで使うガソリン携行缶の選び方
- バイクにおすすめのガソリン携行缶5選!
- キジマ (kijima) バイク バイクパーツ ボトル ガソリン携行ボトル ホルダー付き B09 ブラックレザー 900cc W90×D90×H198mm HD-04166
- メルテック ガソリン携行缶 アルミボトルタイプ 1L Meltec FK-06 消防法適合品 アルミニウム 厚み0.8mm 収納ケース付
- エマーソン ガソリン携行缶 1000cc アルミボトル 赤 EM-134 超軽量150g 収納袋付き 消防法適合品 UN 鋼板厚0.8mm
- X-EUROPE ( クロスヨーロッパ ) ガソリン携行缶 小型ボトルタイプ [ 500 cc ] 消防法適合品(UN規格取得品) BT-500
- メルテック ガソリン携行缶 3L 消防法適合品 KHK 亜鉛メッキ鋼板 鋼鈑厚み0.7mm Meltec FK-03
- バイクでガソリン携行缶を使う時に火災や爆発防止のための注意点
- バイクの任意保険は無駄?40%の加入率で多くは入らない?
- バイクのロードサービス(クレジットカード含む)の料金や距離を比較
ガソリン携行缶とは?
まず『ガソリン携行缶とは?』という質問に回答します。
ガソリン携行缶とは、ガソリンを持ち運ぶための容器を指します。
日本では、2003年の名古屋立てこもり放火事件の後、法規制が強化され、ポリ容器など、ガソリン携行缶以外の容器への販売が禁止されていますので、ガソリンの持ち運びや保管をしたい方には、必須の容器となっております。
また、2019年の京都アニメーション放火殺人事件を受け、ガソリンを携行缶で購入する場合、以下の確認が消防法で義務付けられました。
画像引用:総務省消防庁
- 本人確認(運転免許証の提示など)
- 使用目的の確認
- 販売記録の作成※店舗側の義務
それと、セルフスタンドでもガソリン携行缶への詰め替えはスタッフの方にお願いする必要がありますので、その点もご注意ください。
なぜバイクにガソリン携行缶が必要なのか?メリットは何?
続いて、『なぜバイクにガソリン携行缶が必要なのか?メリットは何?』という質問に回答します。
ガソリンスタンドが近くにない
街中をバイクで走る分には、ガソリン携行缶は全く必要ありません。
ですが、日本にはそのような場所だけでなく、ガソリンスタンドが近くにない場所も存在します。
そのような場所にツーリングに行く予定がある場合、ガソリン携行缶があると安心です。
交通渋滞に巻き込まれたときに役立つ
バイクであっても、車種や状況によっては交通渋滞に巻き込まれて身動きができなくなるケースがあります。
交通渋滞に巻き込まれると、燃費が悪くなりますので、まだガソリンは大丈夫だろうと思っていても、想像以上に減りが早く、ガス欠になってしまうケースがあります。
そんな時にガソリン携行缶があると便利です。
燃料タンクが小さい
大型バイクの中には、燃料タンクの容量が25Lもの大きさの車種もありますが、原付も含めますと、2~4Lしかない車種も存在します。
燃料タンクが小さいと、やはり、不安なのはガス欠です。
そういう観点からも、燃料タンクが小さいバイクに乗っている方には、ガソリン携行缶の持ち運びはメリットがあると言えます。
燃費が悪い
燃費が悪いバイクに乗っている方も、ガソリン携行缶を積載していると安心感があります。
ガス欠になりやすいバイクは、燃料タンクが小さいバイクだけでなく、燃費が悪いバイクも含まれますので、その点は注意しましょう。
バイクで使うガソリン携行缶の選び方
ここからは、バイクで使うガソリン携行缶の選び方を紹介します。
消防法令で定められた安全性能基準に適合しているかどうか
バイクで使うガソリン携行缶の選ぶ上で、まずは消防法令で定められた安全性能基準に適合しているかどうかを確認しましょう。
その確認方法ですが、KHKマークやUNマークのいずれか、もしくは両方が貼付されているかどうかです。
それらのマークがあれば、落下試験、気密試験、内圧試験、積み重ね試験で基準に適合しているかどうか、チェックできます。
容量は1Lぐらいを目安にする
ガソリン携行缶の最大容積は22Lと消防法令によって規定されているのですが、バイクでの積載を考えると、1Lぐらいを目安にするのがおすすめです。
1Lでどれくらいの走行距離を走るのかはバイクによってもだいぶ変わってきますが、10~70kmぐらいは走ってくれます。
燃料残量警告灯が点灯しても、ガソリンはまだ残っていますので、プラスでそれだけ給油できればガス欠を避けられる可能性は高いです。
ただし、燃料残量警告灯が点灯するタイミングというのはメーカーや車種によっても変わってきますので、その辺りは事前にバイクの取扱説明書をチェックしておきましょう。
材質は金属製
バイクでガソリンの入った携行缶を運搬する場合、材質はプラスチック製ではなく、基本的には金属製でないと違反となります。
10L以内であれば、プラスチック製の容器でも購入は可能なのですが、バイクを含めた車両で他の場所に移す運搬においては、違法となります。
ですので、ガソリン携行缶の材質は金属製を選ぶのがおすすめです。
危険物の規制に関する政令には、以下のように定められています。
(運搬容器)
第二十八条 法第十六条の規定による危険物を運搬するための容器(以下「運搬容器」という。)の技術上の基準は、次のとおりとする。
一 運搬容器の材質は、鋼板、アルミニウム板、ブリキ板、ガラスその他総務省令で定めるものであること。引用:危険物の規制に関する政令 第二十八条
バイクにおすすめのガソリン携行缶5選!
ここでは、バイクにおすすめのガソリン携行缶を紹介します。
キジマ (kijima) バイク バイクパーツ ボトル ガソリン携行ボトル ホルダー付き B09 ブラックレザー 900cc W90×D90×H198mm HD-04166
キジマ (kijima)のガソリン携行ボトルです。
容量は900ccで、材質は合金鋼、UNマークも付いています。
こちらは、レザーホルダーとノズル付きなので、取り付け簡単で、他に買うものもなく、おすすめです。
アメリカンバイクやクラシックバイクでも雰囲気を壊すようなデザインではないため、見た目もいいです。
メルテック ガソリン携行缶 アルミボトルタイプ 1L Meltec FK-06 消防法適合品 アルミニウム 厚み0.8mm 収納ケース付
メルテックのガソリン携行缶です。
容量は1,000ccで、材質はアルミニウム、UNマークも付いています。
こちらは、バイク専用という訳ではありませんが、収納ケースも付いていますし、給油ノズルも付いていますし、何より価格が安いので、1回だけのツーリングで使うケースなどにおすすめです。
エマーソン ガソリン携行缶 1000cc アルミボトル 赤 EM-134 超軽量150g 収納袋付き 消防法適合品 UN 鋼板厚0.8mm
エマーソン(Emerson)のガソリン携行缶です。
容量は1,000ccで、材質はアルミニウム、UNマークも付いています。
こちらは容量が色々あり、バイクに合う容量としては500ccのボトルもあります。
ですので、積載量をそこまで多くしたくないという方は、500ccでもいいと思います。
X-EUROPE ( クロスヨーロッパ ) ガソリン携行缶 小型ボトルタイプ [ 500 cc ] 消防法適合品(UN規格取得品) BT-500
X-EUROPE(クロスヨーロッパ)のガソリン携行缶です。
容量は500ccで、材質はSECE(電気亜鉛メッキ鋼板)、UNマークも付いています。
容量は少ないので、積載量が少なく、燃費のいい原付に乗っている方におすすめです。
メルテック ガソリン携行缶 3L 消防法適合品 KHK 亜鉛メッキ鋼板 鋼鈑厚み0.7mm Meltec FK-03
メルテック(meltec)のガソリン携行缶です。
容量は3Lで、材質は亜鉛メッキ鋼板、KHKマークとUNマークの両方も付いています。
3Lと、バイクにしては容量は多めです。
リアボックスやサイドバッグに入れて持ち運ぶにはちょうどいいサイズです。
バイクでガソリン携行缶を使う時に火災や爆発防止のための注意点
※上記は上越地域消防局のガソリン爆発実験です。ガス化したガソリンがいかに危険なのか教えてくれます。
最後にバイクでガソリン携行缶を使う時に火災や爆発防止のための注意点を解説します。
ガソリンは、消防法第2条第7項に定義される危険物に該当しており、第4類危険物の第1石油類とされ、引火しやすい液体に分類されています。
そのため、身近な存在ではありますが、取り扱いには十分に注意する必要があります。
まずガソリンの特性としては、引火点が-40℃と、とても低いということです。
※ただし、発火点(火の源がなくても発火する最低温度)は300℃。
引火点とは、炎を近づけた時に着火して燃焼する最低の液温を指します。
また揮発しやすく、蒸気比重(空気との重さの比)は3~4で重く、拡散しづらく、可燃性蒸気が低い場所に滞留しやすい傾向があります。
それと静電気が発生しやすいという特徴もあります。
上記を踏まえて、バイクでガソリン携行缶を使う時に火災や爆発防止のための注意点を見ていきましょう。
ガソリン携行缶を使うときはバイクのエンジンを停止する
ガソリン携行缶を使うときはバイクのエンジンを停止するようにしましょう。
これはガソリンスタンドで給油する時と同じです。
ガソリン携行缶を使うときは周囲に火源になりそうなものがないか確認する
ガソリンの特徴の一つとして、引火点が-40℃と、とても低いというのは先ほど紹介した通りです。
小さな火源でも引火して、爆発的に燃焼する可能性があります。
そのため、ガソリン携行缶を使うときはタバコや火器の使用に関しては厳禁です。
また、静電気の発生にも注意が必要です。
静電気の発生を防ぐためには、手を濡らして空気中に放電したり、下記のような静電気対策グッズで対策しましょう。
直射日光の当たる場所や高温の場所に保管しない
直射日光の当たる場所や高温の場所にガソリン携行缶を保管すると、内容物の温度が上昇し、ガソリン携行缶の内圧が上昇するため、キャップを外すとガソリンの液体や可燃性蒸気が噴き出す可能性があります。
そのため、日陰の風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
定期的に蓋を外して、内圧の上昇を抑える
どれだけ日陰の風通しの良い場所に保管していても、夏場や暑い時期だと、ガソリン携行缶の内圧が上昇する可能性があります。
そのため、定期的に蓋を外して、内圧の上昇を抑えるようにしましょう。
ただし、直射日光の当たる場所や高温の場所に積載していたり、保管している場合、すでに内圧がかなり上昇している可能性が高いです。
その場合は、すぐに蓋を外すのではなく、まずは日陰の風通しの良い場所に移動させてください。
そうすると、およそ6時間程度で常温に戻るため、その後、少しずつエア抜きをしましょう。
危険物保安技術協会の『ガソリン携行缶5つのポイント』を参照
危険物保安技術協会の『ガソリン携行缶5つのポイント』のポスターイラストです。
イラストでわかりやすくガソリン携行缶のポイントを紹介してくれていますので、是非、チェックしてみてください。
引用:危険物保安技術協会
バイクの任意保険は無駄?40%の加入率で多くは入らない?
下記のページでは、『バイクの任意保険は無駄?』という質問に回答しております。
当サイトではバイクの任意保険への加入をおすすめしております。
特に長期ツーリングによく出かける方は、安心のために加入をおすすめします。
バイクのロードサービス(クレジットカード含む)の料金や距離を比較
下記のページでは、バイクのロードサービス(クレジットカード含む)の料金やレッカー距離を比較しております。
ガソリン携行缶を持ち運んでいても、ガス欠になってしまう可能性はあります。
それに様々な理由で緊急事態になる可能性がありますので、ロードサービスに加入していない方は、加入を検討してみてください。