このページでは、バイクヘルメットの色の組み合わせと事故率について調べてみました。
バイク乗りにとって欠かせないのがヘルメットですが、色の組み合わせに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
また、ヘルメットの色と事故率について、どれくらい関係があるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
それらの疑問に回答しておりますので、是非、参考にしてみてください。
ヘルメットの色と事故率について
ここでは、ヘルメットの色と事故率についてまとめました。
ヘルメットの色と事故率には相関関係がある?
ヘルメットの色と事故率には相関関係があるかですが、これはどうやら相関関係がありそうです。
『Motorcycle rider conspicuity and crash related injury: case-control study』という、アメリカの症例対照研究では、明るいヘルメットの方が暗い色のヘルメットよりもリスクが19%低かったということです。
ヘルメットの色の視認性は、夜間にはもちろん大切なのですが、上記の研究に含まれる交通事故に巻き込まれた人の63%は日中ですので、必ずしも夜間だけ色に気を付ければいいという訳ではなさそうです。
実際、2020年に国土交通省の保安基準が改正されて、デイライトの常時点灯でもOKになりましたが、それまではヘッドライトの常時点灯が義務付けられていたほど、バイクは日中でも目立ちにくく、それが交通事故の原因になると考えられています。
ですので、ヘルメットの色に関しても、昼夜問わずに事故率に相関関係があると考えておいた方がよさそうです。
最も事故率が低いと考えられる色はどの色?
最も事故率が低いと考えられる色については、バイク王が2014年に実施した『夜間の安全と色彩に関する実証実験』が参考になりそうです。
この実験によると、遠くからでも存在を認めやすい色の順位は以下の通りでした。
※()内は平均視認距離
1位:蛍光イエロー(47.5m)
2位:白(47.1m)
3位:蛍光オレンジ(43.8m)
4位:黄(43.7m)
5位:オレンジ(34.2m)
6位:ピンク(35.4m)
7位:蛍光ピンク(35.0m)
8位:蛍光グリーン(34.2m)
9位:黄緑(32.8m)
人気色で言えば、やはり、白色です。
1位の蛍光イエローとも平均視認距離が変わらないため、事故率のことを考えてもおすすめの色です。
その他は、黄色や蛍光色が目立つのでよさそうです。
最も事故率が高いと考えられる色はどの色?
続いては、最も事故率が高いと考えられる色についてです。
上記のバイク王の実験で平均視認距離が短かったのは、以下の通りです。
1位:黒(9.5m)
2位:青(9.9m)
3位:紫(11.5m)
4位:水色(18.9m)
5位:赤(21.1m)
6位:緑(24.0m)
当然の結果かもしれませんが、夜間では黒の平均視認距離が最も短くて、目立たないということがわかります。
そして、同じくらい目立たないのが青です。
次いで紫までは、平均視認距離が他の色と比較して、断トツで短いのがわかります。
目立たないということは、事故率も上がると考えられるため、安全を考えると、上記の色はおすすめできません。
バイクヘルメットの色の合わせ方
ここからは、バイクヘルメットの色の合わせ方を見ていきましょう。
黒いバイクに合わせるヘルメットの色
黒いバイクに合わせるヘルメットの色は、基本的には上記のバイク王の実証実験で平均視認距離が長かった蛍光イエロー、白、蛍光オレンジ、黄などの目立つ色がおすすめです。
これは黒いバイクの視認性が低いため、それ以外の部分で目立たせて他のドライバーに自分の存在を知らせる必要があるからです。
ヘルメットで人気の色の黒を使いたい場合、反射材を貼るのがおすすめです。
反射材を貼れば、交通事故防止に役立ちます。
白いバイクに合わせるヘルメットの色
白いバイクに似合うのは、黒、グレー、青、紫、赤などの暗めの色です。
暗めのヘルメットは、白いバイクと合わせることでバランスが取れるため、スタイリッシュな印象となります。
ただ、白は基本的にはどんな色でも似合いますので、明るい色でも問題ないでしょう。
白いバイクで目立たせて、ヘルメットでも明るい色を採用すれば、他のドライバーからの視認性は高くなるので、より安心です。
白バイ隊員の被っているヘルメットの色も白ですが、青い制服とのコーディネートもあって、非常に合っています。
赤いバイクに合わせるヘルメットの色
赤色に合う色は、まずモノトーン(白、黒、グレー)が挙げられます。
モノトーンと合わせることで、スタイリッシュでおしゃれな印象になります。
また、バイクの赤を強調したい場合、赤の反対色である緑がおすすめです。
その他には、青という選択肢もあります。
青は赤と同じく主張する色なので派手になりすぎる可能性もあるので注意が必要ですが、服装や靴の色の組み合わせ次第では、おしゃれ上級者になることができるかもしれません。
青いバイクに合わせるヘルメットの色
青色に合う色は、まずモノトーン(白、黒、グレー)が挙げられます。
ただし、青色の平均視認距離は短いため、ヘルメットの色は上記の中では目立つ白がおすすめです。
また青の反対色であるオレンジや黄色も相性がいいです。
オレンジや黄色は、平均視認距離も長く、目立つため、交通事故防止の観点からもおすすめです。
バイクヘルメットでやめた方がいい色の組み合わせ
上記は、24等分した色相ですが、90度の位置関係にある色の組み合わせは、お互いの色が主張してしまうため相性がよくありません。
例えば、赤と黄、青と緑のような関係です。
確かに、おしゃれ上級者であれば、その他の服装や靴などと合わせることでおしゃれにできる可能性もありますが、基本的にはやめた方がいいでしょう。
ただし、バイクに関してはヘルメットの色というのは事故率にも関係していますので、優先順位は『安全』>『色の組み合わせ』なのは間違いありません。
写真で見る!ヘルメットとバイクの色の組み合わせ
上記では色に関することなのに文章が多くてつまらない、わかりづらいと思った方も多くいると思いますので、ここではヘルメットとバイクの色の組み合わせを写真で見ていきましょう。
愛車のバイクの色と重ね合わせて、是非、参考にしてみてください。
黒いヘルメットと赤いバイクの組み合わせ
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黒いヘルメットと青いバイクの組み合わせ
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黒いヘルメットと白いバイクの組み合わせ
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黒いヘルメットと緑のバイクの組み合わせ
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黒いヘルメットと黒いバイクの組み合わせ
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白いヘルメットと黒いバイクの組み合わせ
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白いヘルメットと黒いバイクの組み合わせ
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白いヘルメットと赤いバイクの組み合わせ
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青いヘルメットと青いバイクの組み合わせ
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オレンジのヘルメットと銀のバイクの組み合わせ
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まとめ
バイクヘルメットの色の組み合わせについてご紹介しました。
結局のところ、バイクヘルメットの組み合わせは好みもありますし、好きに決めればいいと思います。
ただし、ヘルメットの色は事故率にも関係してくるため、そこだけは注意が必要です。
バイクの色の組み合わせと安全性を考慮すると、おすすめは白です。
白であれば、どんな色のバイクとの組み合わせでも変にはなりにくいですし、夜間走行でも目立ちやすいので安全性も高いです。
例えば、以下のようなヘルメットがおすすめです。
逆に注意するべき色は黒です。
黒も確かに、どんな色と組み合わせても似合いますが、目立つという観点からいうと安全性は低いです。
もちろん、交通事故に遭う原因というのは、複数ありますので、ヘルメットの色よりも大切なことはあります。
ですが、リスクをできる限り低くするという意味では、色にも注意を払うのをおすすめします。
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