ハーレーは、アメリカのオートバイメーカーで、鼓動感のあるエンジン音、外観の美しさ、ブランド価値等に魅了を感じて世界中にファンがいます。
しかしながら、ハーレーを購入して失敗したと感じる人も中にはいるのです。
それはどのようなパターンでそう思ってしまうのでしょうか?
ハーレーを買って後悔しないように、事前に失敗パターンを見ておきましょう。
ハーレーを購入して失敗したと思うパターン7選
車両が重い
ハーレーは車両が重いです。
大型バイクでも、200kg以下の軽い車両がある一方、スポーツスターで250~260kg、ダイナ、ソフテイルで300~330kg、ツーリングでは400kg超えの車両もあるぐらいです。
車両が重いと、倒した時に起こすのが大変ですし、押し歩きも大変です。
特に傾斜がある道路を押し歩きする時は、ハーレーを購入して失敗したと思ってしまうこともあります。
それに買い物や通勤・通学など、普段使いでハーレーに乗ろうとすると、車両が重く、大きいので、億劫になってしまうということもあります。
ローン返済が大変
ハーレーは他のバイクよりも値段が高いです。
そのため、長期ローンを組んで買う人の割合が多いです。
ハーレーは高級車のため、お金持ちばかりが買うと思われがちですが、決してそんなことはありません。
ハーレーに憧れて、なけなしのお金で買う人も多いのです。
ハーレーのディーラーでは、最大150回払い(12年6ヶ月)のローンを組むことができますので、月々のお支払いは2万円程度で済みます。
ですが、2万円程度であっても返済まで12年もの歳月が掛かってくるのです。
もちろん、お支払期間を短くすれば、月々の支払金額は上がります。
例えば、254万円のヘリテージクラシックを頭金なしで3年ローンを組んだとすると、月々の支払金額は7万5千円程度掛かります。
維持費が高い
ハーレーは国産のメーカーと比較すると維持費がとても高いです。
まずガソリン代です。
ハーレーは基本、ハイオク指定ですので、レギュラーと比較すると高いです。
ハーレーのタンク容量は、車種によって異なりますが、8~23リットルぐらいです。
ソフテイルやダイナは19リットルぐらいです。
現在、ハイオクとレギュラーの差は1リットル10円ぐらいですので、タンク容量が19リットルの車種の場合、1回の給油で190円ぐらい異なる計算です。
1回の給油であればそこまでの差はありませんが、ハーレーに乗る頻度が多い人や1回の乗る距離が長い人にとっては、大分、差が出てきます。
オイル交換も正規ディーラーに依頼すると高いです。
ハーレーはV-ROD以外は空冷のため、オイル交換の頻度にも気を付ける必要がありますので、その分、費用が掛かります。
もちろん、自分でオイル交換すれば、そこまでの費用は掛かりません。
そして、何と言っても一番コストが掛かるのが、部品代です。
ハーレーは輸入車ですので、送料や関税が掛かりますし、正規ディーラーでの修理代は高いです。
国産車の2倍は掛かると思っておいた方がいいでしょう。
壊れやすい
ハーレーは国産車と比較すると、故障率が高いです。
以下は、アメリカの非営利消費者組織であるコンシューマーズ・ユニオンのコンシューマー・レポートの調査結果ですが、4年以内の故障率は国産の約2倍です。
メーカー名 | 故障率 |
Yamaha/Star | 11% |
Suzuki | 12% |
Honda | 12% |
Kawasaki | 15% |
Victory | 17% |
Harley-Davidson | 26% |
Triumph | 29% |
Ducati | 33% |
BMW | 40% |
Can-Am | 42% |
出典:Consumer Reports『Who makes the most reliable motorcycle? We rate 10 big brands』
ただし、輸入車の中ではハーレーの故障率は低いです。
あくまで国産車と比較して、壊れやすいということです。
アメリカン以外のバイクとツーリングに行ってもついていけない
ハーレーの多くの車種は、バンク角がないため、コーナーの時に車体を傾けるとすぐにステップが路面に接触してしまいます。
そのため、コーナーが多い道路を走る際、どうしても速度が遅くなってしまいます。
速度が遅いと、バンク角の深いアメリカン以外のバイクとツーリングに行く時に、ついていけないということが起きます。
ついていけないと、ツーリングが楽しくありません。
ハーレーはつまらないと感じてしまうケースもあります。
もちろん、ハーレーの仲間同士でツーリングに行くケースでは問題にならないことですが、ツーリングに行く仲間がアメリカン以外のバイクばかりの場合は、ハーレーを購入して失敗だったと感じることもあり得ます。
他のメーカーに目移りする
ハーレーは買ったはいいけれど、やれトライアンフが渋い、やれドゥカティがかっこいい、やれBMWがオシャレなんて思い始めることがあります。
隣の芝生は青く見えるということですが、実際にそのように思う人も多いです。
そんな時に2台所有できるほどの駐車スペースやお金があればいいですが、なかなかそうもいかないという方が多いはずです。
そんな時に、ハーレーを購入して失敗だったかなと少し思ってしまうパターンもあります。
不人気車のハーレーを購入してしまう
不人気車であっても、自分が気に入って購入したのであれば後悔はないはずです。
しかしながら、ハーレーの買取の段階になって、査定金額を聞いて失敗したと思ってしまうことはあります。
なぜなら、当然、不人気車よりも人気車の方が査定金額が高いからです。
特に中古車で安い不人気車のハーレーを購入したのであればまだ納得できますが、新車で買うと、購入した時の金額と売る時の金額が大きすぎて後悔してしまうパターンがあります。
ハーレーを購入した後に後悔しないために考えておくこと
ハーレーを購入した後に後悔しないために、次の事を考えておく必要があります。
バイクを買う用途を考える
ハーレーを購入して後悔しないために、なぜバイクを買うのか、その用途を考えましょう。
あなたがバイクを買う用途が、主に買い物や通学・通勤等の場合、ハーレーを買うと後悔してしまう可能性が高いです。
もしあなたが買い物や通学・通勤等の用途でバイクを買うのであれば、原付二種がオススメです。
取り回しが楽ですし、50cc以下の原付一種のように二段右折する必要もありません。
それに制限速度も60キロと車と同じで、維持費も原付一種とほぼ同じです。
【参考】125ccの原付二種の1年間の維持費をシミュレーション
あなたがハーレーを買う目的がアメリカンの仲間とのツーリングであったり、所有感であったり、ハーレーが大好きだからというのであれば、買う用途によって後悔する可能性は低いと言えます。
今後、数年のお金の使い道について考える
ハーレーは車体価格が高いですし、維持費も高いです。
そのため、たとえ十分に預貯金があると思っていても、すぐになくなってしまうケースがあります。
ですので、今後、数年の間に、大きな出費や買い物がないかしっかりと考えることが大切です。
例えば、今後、数年の間に結婚するだとか、車を買い替えるだとか、家を買う予定があるだとか、起業するだとか、会社を辞めるだとか、そのような予定がないか考えてみましょう。
もしもそのような予定があったとしても、全然問題ないほど預貯金があれば、ハーレーを買っても費用に関して後悔することはないでしょう。
そんな予定は今のところないけれど、もしもそんな出費があるとすれば困るというのであれば、ハーレーを買うのはやめた方がいいかもしれません。
国産車のバイクも検討する
やはり、ハーレーよりも国産車の方が壊れにくいです。
そのため、故障率だけを考えるのであれば国産車の方がいいです。
それでもハーレーがいいと思う理由は、何なのでしょうか?
もしかして、国産車でもあなたが満足する可能性はないでしょうか?
一度も国産車を買う検討をしたことがない人は、一度、カワサキ、ヤマハ、ホンダ、スズキのバイクも見てみることをオススメします。
その後で、それでもハーレーが欲しいというのであれば、後悔する可能性は低いでしょう。
アメリカン以外のスタイルの車種も検討する
アメリカンには、アメリカンの良さがありますが、バンク角がないなどのデメリットがあるのも事実です。
そのため、アメリカン以外のバンク角が深いスタイルの車種も検討してみてはどうでしょうか?
その後、「バンク角がないのは気にならない!」というのであれば、ハーレーを購入しても大丈夫でしょう。
不人気車種ではないか確認する
ハーレーの中でも、人気車種と不人気車種があります。
人気車種の方が買取金額が高く、不人気車種は買取金額が安いです。
そのため、ハーレーを買う前に、不人気車種ではないか確認するのがオススメです。
例えば、生産が終了したVロッドは不人気車種のため、買取金額は安いです。
逆にXL1200X フォーティエイト、XL883N アイアン、FXDL ローライダー、FLSTF ファットボーイ、FLSTC ヘリテイジソフテイルクラシック等の買取金額は高い傾向にあります。
買ってから後悔しないためにハーレーに試乗する
上記は、ハーレーを買う前に考えておくことでしたが、買ってから後悔しないためには、試乗することが大切です。
試乗することで、ライディングポジションや乗り心地を確かめることができるのはもちろんですし、サイトスタンドやステップの位置だったり、積載性だったり、細かい箇所もチェックできますので、買ってから、こんなはずじゃなかったと後悔する確率が低くなります。
ハーレーダビッドソンの正規ディーラーでは、無料でヘルメットとグローブを借りることもできますので、大型免許のある方は、気軽に試乗してみてはどうでしょうか?
車種によっては、お住いの地域で試乗できないケースもあります。
そのような時は、他の都道府県まで足を延ばすか、レンタルするという方法もあります。
ハーレーは高価な買い物ですので、即決して後悔しないようにしましょう。
ハーレーダビッドソンのための保険選び
ハーレーダビッドソンは、他のバイクにはない特有のリスクがあります。
例えば、以下のようなリスクです。
- 重量とサイズ:ハーレーは重くてサイズが大きいケースが多い
- コスト:ハーレーは高級バイクであり、メンテナンス、修理、保険にも高額な費用がかかる
- 特有の運転感覚:ハーレーは独特の乗り心地とハンドリングがある
- 盗難:ハーレーは高級バイクゆえに盗難リスクがある
ハーレーダビッドソンには上記のようなリスクがあるため、適切な保険選びが大切になってきます。
適切に選ぶためには、上記のリスクに備えたバイク保険であるかがポイントです。
ただし、すべてのリスクに備えようとすると、その分、保険料も高額になってしまうので、どこで折り合いをつけるかを決める必要があります。
保険の窓口インズウェブでは、損保ジャパン、アクサダイレクト、チューリッヒ、三井ダイレクト、共栄火災、AIG損保、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上が参加しており、同じ条件で一括見積もりが可能です。
あなたの条件に合うバイク保険を見つけるためには、それぞれの保険会社を比較検討することが大切ですので、是非、利用してみてください。
ハーレーを購入して、すでに後悔しているなら早めに売却
ハーレーをすでに購入して、すでに後悔してしまっているなら、早めに売却するのがオススメです。
ハーレーは所有しているだけでも駐車場代や税金などの維持費が掛かりますし、価値も時間の経過と共に下がってしまいます。
それならば、早く売ってしまった方がいいのは間違いありません。
バイク王であれば、全国への無料出張査定を実施していますし、最大手のため安心です。
原付スクーターなどの小型バイクの買取・査定においては、口コミがよくないこともありますが、ハーレー等の大型バイクであれば、評判はかなり良いです。
実際に、当サイトでもバイク王の口コミ・評判のアンケートを募集しましたので、詳しくはそちらのページをご確認ください。
【参考】バイク王の買取・査定の23人の口コミ・評判!ひどい・最悪は本当?
ハーレーを売却して、預貯金に回すのもいいですし、新しいバイクに買い替えるのもいいでしょう。
とにかく、後悔してまでハーレーを所有する意味はありません。
早めに、買取してもらい、大きな損をしないうちにお金に変えるのが賢明です。
☞バイク王
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