このページでは、原付の運転が怖い時の対処法を解説しております。
初めてのバイパスや国道は、車の往来が激しくて最高速度が時速30kmの原付で運転するのは怖いですが、できる限り準備すれば大丈夫です。
原付の運転が怖い時の対処法9選!初めてのバイパスや国道でも大丈夫
原付の運転で怖いのは、次の理由が考えられます。
- 最高速度が時速30kmで、車やトラックの最高速度との差があるため、追い抜かれる時に怖い
- 片側二車線や二段階右折禁止の片側三車線以上の道路における車線変更してからの右折が怖い
- バイパスや国道など大通りでの運転が怖い
- 風が強いと倒れて事故を起こしそうで怖い
- 道幅の狭いトンネルでの運転が怖い
- 下り坂や曲がる時に怖い
- 久しぶりの原付で怖い
- 初めて公道で走るので怖い
- 歩いている人や自転車を轢きそうで怖い
原付特有の事情(最高速度が時速30kmや二段階右折など)から、慣れの問題まで色々ですが、とにかく怖い時があります。
以下、全部の恐怖に対処できるかはわかりませんが、少なくとも事故の確率や事故に遭った際に重大な怪我の確率は下げられると思いますので、是非、参考にしてみてください。
怖い時こそゆっくり走る
まず原付の運転が怖い時の対処法として、ゆっくり走るというのがあります。
たまに車の流れに乗れないから車と同じぐらいの速度で走った方が安全という意見もありますが、それは危険な考え方です。
というのも、二輪の死亡事故の原因を見ると、車の流れに乗れないから事故に遭うということは少なく、それ以外の原因の方が圧倒的に多いからです。
上記は警視庁が発表した東京都内の二輪車(原付を含む)の交通死亡事故の原因です。
最も多いのが単独で、これはスピード超過でカーブで曲がり切れずに事故を起こしてしまったりと、速さが原因で起きることが多い事故です。
続いて、警察庁のデータを見てみます。
これは危険認知速度別死亡事故率を表しています。
危険認知速度とは、事故当事者が危険を認知した時の速度で、ブレーキ・ハンドル操作などの事故回避行動をとる直前の速度を言います。
上記のデータを見ればわかる通り、危険認知速度が高いほど、死亡リスクが高いことが分かります。
交通死亡事故の原因、そして危険認知速度別死亡事故率、この2つのデータからわかるのは、原付の運転で最も安全なのはゆっくりと走るということです。
確かに、車の流れについていけないと危険に思えたりもしますが、データではそうなっていないことがわかると思います。
ですので、バイパスや幹線道路、国道などの大通りで、周りの車の速度が速くても、無理に流れについていくのではなく、なるべくゆっくり走るのが安全ということです。
データで安全性が高いということがわかっていれば、怖さも少しは和らぐはずです。
ヘルメットのあご紐をしっかり締める
原付の運転を怖いと感じている人であれば大丈夫だとは思うのですが、適正にヘルメットを装着していない人の割合も一定数いるというデータがありますので、記載しておきます。
上記のデータを見ると、3割近くの方があご紐をしっかりと締められていないようです。
あご紐をしっかり締めないと、交通事故を起こした時にヘルメットが着脱してしまい、死亡事故につながってしまいます。
安全第一で、しっかりとあご紐を締めましょう。
死亡率を下げられるとわかれば、少しは怖さが和らぐと思います。
胸部プロテクターを着用する
「原付で胸部プロテクターなんて付けている人いる?」と疑問に思う方も多いと思います。
それはその通りで、原付以外のバイクも含めて、胸部プロテクターの着用率は10%未満となっております。
ただし、この胸部プロテクターをしていれば死亡しなかったであろう交通事故がかなりあることをご存じでしょうか?
原付であれば、そこまでスピードが出ないため、大きなバイクと比較すれば少しは安全ですが、それでも車やその他の大きなバイクと同じ道を走っていることには変わりありません。
そのため、決して安全性が高いとは言えないのです。
今ではジャケットの下に気軽に着用できる胸部プロテクターも数多く販売されていますので、原付の運転が怖いという方は特に購入するのをオススメします。
怖くない道を探す
怖くない道というのも結構、重要です。
例えば、バイパスや国道など大通りでの運転が怖かったり、その他にも、道幅の狭いトンネル、下り坂、片側二車線や二段階右折禁止の片側三車線以上の道路において、車線変更して右折しなければならない道であったり、人によって怖いと思うポイントは違うと思うのですが、その道を通らないで目的地に着く道がないか探すということです。
特に通勤や通学などで何度も怖い思いをする道を通っているのであれば、それ以外の道で目的地に着く道がないか探してみてください。
意外にこんな道があるんだという発見があるはずです。
もしかしたら、そちらの道を選ぶと、目的地に着く時間が遅くなるかもしれません。
ですが、怖い思いはしなくていいので、少しの違いであれば、怖くない安全な道を選んだ方がいいでしょう。
風が強い日や雨の日は運転しない
原付は車両重量が軽いことから、風に弱いです。
そのため、風が強い日に運転しているとあおられて、転倒のリスクが高くなってしまいます。
ですので、台風の前日や風が極端に強い日は運転しないのがオススメです。
また、雨の日はマンホールや水たまりでのスリップなどがあるため、怖い思いをしますし、危険です。
ですので、雨の日も安全性を考えるなら、電車やバスなど、その他の移動手段を使った方がいいです。
エンジンを止めて原付を降りて横断歩道を渡る
これは右折の時に使えるテクニックです。
片側二車線や二段階右折禁止の片側三車線以上の道路での右折で怖いと感じる時は、エンジンを止めて原付を降りて横断歩道を歩行者として渡るという方法があります。
これはエンジンを完全に切って、原付に乗らずに押すことで、歩行者としてみなされるという法律に従った裏技的な方法です。
※エンジンを切らなかったり、原付にまたがりながら横断歩道を渡るのは違法です。
裏技的な方法ですので、そこまでオススメしませんが、どうしても右折が怖い場合、試してみてください。
ベテランの友達の後ろを走る
初めて原付に乗る方や久しぶりな方は、ベテランの友達に頼んで一緒に走ってもらい、後ろを走って経験を積むという方法もあります。
原付の運転の怖さをなくすためには、やはり、慣れが必要です。
ですが、どうしても一人だと不安ですし、「ここは二段階右折が必要なのかな?」であったり、「前に車が停車してる。どうしよう?」など、考えてしまい、怖く感じてしまいます。
しかしながら、前に友達が走っていれば、基本的には同じように運転すればいいという安心感があります。
頼める友達がいる方は、最初の1回や2回、一緒に走ってもらうのもいいかもしれません。
ルールや注意点をしっかり知っておく
原付には、二段階右折や最高法定速度が30kmなどの独特のルールがあります。
またそれに伴って、注意点もあります。
しっかりとした知識がないと、公道で「あれ、この場合、どうだったかな?」なんて考えていては危険です。
下記のページでは、実用的な原付の初心者が知っておきたい運転のルールや注意点を紹介しておりますので、是非、チェックしてみてください。
任意保険に加入する
原付の走行で、歩いている人や自転車を轢きそうで怖いという人もいると思います。
原付と歩行者、自転車とぶつかったら、最悪、死なせてしまう可能性もあるのですから、そう思ってしまうのも当然です。
原付でも自賠責保険の加入は絶対で、未加入の場合で原付を走らせてしまうと、1年以下の懲役または50万円以下の罰金、そして違反点数は6点で、一発で免許停止処分です。
ですが、自賠責保険だけだと、死亡による損害で最高で3,000万円しか出ません。
そのため、歩行者や自転車と交通事故を起こしてしまったら、一生を掛けて被害者へ賠償し続けなければならないケースもあります。
そのため、歩いている人や自転車を轢きそうで怖いという人は任意保険にも加入をオススメします。
一括見積りをすることで、あなたに合った安い保険を選べますので、オススメです。
※バイクの任意保険の加入率は40%程度と低めですが、もしものために加入をオススメします。
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原付は、大きなバイクと比べれば駐車場・駐輪場がありますが、それでも車と比較すると、かなり少ないです。
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ですので、運転に慣れて、そろそろツーリングでも行こうかなと思い始めた時にでも見て頂ければ幸いです。