バイク車検の排気量は何ccから?
まず回答から言いますと、バイクは総排気量が250ccを超えると車検を受ける必要があります。
道路運送車両法では、車検に関して以下のように定められています。
(自動車の検査及び自動車検査証)
第五八条 自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という。)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。2 自動車検査証に記載すべき事項は、国土交通省令で定める。
出典:道路運送車両法第五八
『国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という。)及び小型特殊自動車を除く』と書かれていますが、この検査対象外軽自動車に250cc以下のバイク(二輪の軽自動車)が含まれるということです。
※検査対象外軽自動車は、250cc以下のバイク以外にも、以下のような軽自動車が含まれます。
(検査対象外軽自動車)
第三十五条の二 法第五十八条第一項の国土交通省令で定める軽自動車は、次の各号に掲げる軽自動車とする。
一 二輪の軽自動車
二 カタピラ及びそりを有する軽自動車
三 被牽けん引自動車である軽自動車(第一号に掲げる軽自動車又は小型特殊自動車により牽けん引されるものに限る。)出典:道路運送車両法第三十五条の二
つまり、一般的に250ccバイクと言われる二輪車は、車検を受ける必要はありません。
例えば、Ninja250、YZF-R25、CBR250RR、エリミネーター250、ドラッグスター250、NMAXなどは、250ccバイクとして紹介されていますが、これらのバイクの総排気量は250cc以下であるため、車検を受ける必要はありません。
わかりやすく、排気量ごとの車検の有無を表にすると以下のようになります。
道路運送車両法の区分 | 第一種原動機付自転車 | 第二種原動機付自転車 | 二輪の軽自動車(軽二輪) | 二輪の小型自動車(小型二輪) |
排気量 | 0~50cc | 50超~125cc | 125超~250cc | 250cc超 |
車検の有無 | なし | なし | なし | あり |
表を見ると一目瞭然ですが、250cc超の道路運送車両法の区分では、小型二輪から車検が必要であることがわかります。
300ccや350ccのバイクは車検を受ける必要がある?
上記の解説を読んでいただいた方であれば、敢えて言うまでもありませんが、300ccや350ccのバイクは車検を受ける必要があります。
具体的には、ヤマハ・YZF-R3、ヤマハ・MT-03、ホンダ・GB350、ホンダ・GB350S、BMW・G310R、BMW・G310GSなども車検を受ける必要があります。
400ccのバイクは車検を受ける必要がある?
400㏄のバイクも当然、車検を受ける必要があります。
具体的には、ホンダCB400SF、ホンダ・CBR400R、ホンダ・400X、ヤマハ・SR400、スズキ・バーグマン400 ABS、カワサキ・Ninja400、カワサキ・Z400などは、すべて車検を受ける必要があります。
400cc超のバイクは車検を受ける必要がある?
400㏄超のバイクも当然、車検を受ける必要があります。
具体的には、ホンダ・レブル500(レブル1100)、ホンダ・CBR650R、ホンダ・X-ADV、ホンダ・CB1100RS、ホンダ・CB1300SF、ホンダ・Gold Wing、ヤマハ・MT-07(MT-09)、ヤマハ・NIKWN GT、ヤマハ・FJR1300A、カワサキ・VULCAN S、カワサキ・Z650(Z900、Z900RS)、カワサキ・Ninja650(1000SX、ZX-10RR)、カワサキ・W800、カワサキ・MEGURO K3、スズキ・SV650、スズキ・Vストローム650、スズキ・GSX-S1000GT、スズキ・カタナ、スズキ・Hayabusaなどは、すべて車検を受ける必要があります。
車検切れの公道での運転での違反点数
違反行為の種類 | 点数 |
無車検運行 | 6点 |
車検切れでの運転で、加算される点数は6点です。
6点というのは一発で免許停止になる点数で、いわゆる赤切符が切られてしまいます。
青切符と違い、交通反則通告制度の対象外ですので、前科が付いてしまいます。
車検切れの公道での運転での罰則・罰金
違反行為の種類 | 罰則・罰金 |
無車検運行 | 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
車検切れでの罰則・罰金は上記の通りです。
赤切符ですので反則金ではなく、懲役または罰金刑です。
ですので、車検切れでのバイク走行は非常に重たい罪であることがわかります。
バイクの車検は何年ごとに受ける必要がある?期間は?
車検のあるバイクは、初回のみ新車登録時から3年で車検を受ける必要があります。
それ以降は2年ごとの期間です。
ですので、中古でバイクを買った場合は、2年ごとに車検を受ける必要があります。
いつからバイク車検は受けられる?
「いつからバイク車検は受けられる?」という質問ですが、これは別に決まっていません。
上記の質問だけだと、いつでもバイク車検は受けられるという回答になります。
ただし、バイク車検の有効期限は2年間(新車の場合は3年間)ありますので、あまりに早く受けてしまうと、その分、損をしてしまうことになります。
ですので、一般的には車検満了日の1か月前から受けることになります。
車検満了日の1か月前からであれば、次回の車検までの有効期限が短くなることなく車検を継続できます。
バイクのディーラー車検の費用の平均はどれくらい?
バイクの車検には、ユーザー車検とディーラー車検の2つがありますが、ここではディーラー車検の費用の平均を紹介します。
ズバリ、バイクのディーラー車検の費用の平均は4~7万円ぐらいです。
どこの業者でディーラー車検を受けるのかによっても違いますし、交換しなければならないバイクの消耗パーツや部品がどれくらいあるのかによっても、費用が異なってきます。
ちなみに、ユーザー車検であれば、自賠責保険料(1万円ぐらい※契約期間によって料金は異なる)、重量税(3,800円)、印紙代(1,750円)の3つの法定手数料と消耗パーツや部品代だけで済みますので、2万円ぐらいで済みます。
ですので、車検費用をなるべく抑えたい方はユーザー車検にチャレンジしましょう。
逆に手間暇掛けたくない方や自分で点検・整備するのは自信がない方は、ディーラー車検に依頼しましょう。
バイクのディーラー車検に必要な書類
バイクのディーラー車検に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 納税証明書
- 自動車損害賠償責任保険証明書
上記に加えて、車検費用やその店独自の書類が必要なケースもあります。
車検と定期点検の違いは?受けないと罰則はある?
バイクには、車検の他に12カ月点検、24カ月点検、そして日常点検を実施する義務があると道路運送車両法によって定められています。
ですが、これは努力義務であり、車検のように受けないと罰則があるということはありません。
そのため、面倒なので定期点検には出さなくていいやと考える方も一定数いるようです。
しかしながら、定期点検に出さないと新車なのに保証の対象外となってしまったり、自分自身では気づかない故障や不具合もありますので、バイク屋に見てもらった方が安心だと言えます。
バイク車検の費用9社を比較!格安で受けられるのはどこ?
下記のページでは、バイク車検の費用9社を比較しております。
格安で車検を受けられる会社を探している方は、是非、チェックしてみてください。