立ちゴケとは、バイクを停車している時や停車しようとしている時に車体を足で支えられずに転倒してしまうことです。
たとえスピードが出ていない状態での転倒と言えど、コケてしまえば車体は傷ついてしまいます。
それに立ちゴケした場所が悪ければ、非常に危険です。
ですので、立ちゴケしないに越したことはないのです。
今回は、そんな立ちゴケをしたことのある人、15人にアンケート調査を実施しました。
アンケート内容は、なぜ立ちゴケしたのかと、防止するために気を付けていることです。
経験者からの言葉ですので、説得力があります。
ちなみに、アンケート調査は、以下のように実施しました。
回答して頂いた方、誠にありがとうございます。
それでは、早速、アンケート結果を見ていきましょう。
バイクの立ちゴケの原因は何?防止のために気を付けていることは?
※以下の()は、(立ちゴケしたバイクの車種/性別/年齢/住所/職業)です。
立ちゴケした原因
数人で紀伊半島半周ツーリング中、長時間走行していて、小休止しようと道路隅にバイクを停めて足をつけた時、足が痺れて突っ張れず立ちゴケをしてしまいました。
体は無事で、バイクもハンドルレバーが少し曲がった程度で殆ど無傷だったので、そのままツーリングを行いました。
原因は走行時間が長かったこと、バイクがレプリカだったのでステップが高く足が痺れやすくなるためでした。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
ツーリング等で長距離を走る場合は、小休止をまめに取ること。
また、走行中は足をステップから外して、足をブラブラしたり適度に動かすことです。
また、運転するバイクの性質を性格に把握し、ツーリングにむいている車種を選択できるなら車種をツアラーにするべきかと思います。
(VFR400/男性/50/和歌山県西牟婁郡/建設業 地盤調査技師)
立ちゴケした原因
国道で信号待ちで止まろうとして左足を着こうと思ったら足がつかず、そのまま立ちゴケしてしまいました。
原因は道路のワダチでした。舗装された道路でしたが大型車が多く走行するのと、長年道路を使用したためかタイヤの跡ができていました。
※ワダチとは、車輪の跡のこと。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
立ちゴケを防止するのに気を付けてることは、停まるときなどは、左足をつく場所が窪みや段差が低くなっていないかを確認するようにしています。
特に道路のワダチがあるところで停車するときは、ワダチの中にバイクを停めるようにして足をつく場所が低くならないように気を付けています。
(CBR400R/男性/33/北海道士別市/医療業、放射線技師)
立ちゴケした原因
体調不良で、病院へ行き、診察が終わってホッとして気が緩んでいたためか、バイクのスタンドを上げて、シートにまたがって、出発しようとした時に、足に力がうまく入らなくてバランスを崩してしまって、バイクと一緒に倒れてしまった。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
足を下ろしている場所をしっかりと確認して、ハンドルが真っ直ぐな状態で立つことに気をつけています。
また、疲れている時や、体調が悪い時には、気が緩んで立ちゴケしてしまいがちなので、バイクには乗らないようにしています。
(JOG/女性/43/長野県長野市/「金融業」の「事務」)
立ちゴケした原因
昔、免許をとってすぐにバイク屋さんへ行って欲しかったNS-1を買いに行き、まだ乗り慣れてない時に、サイドスタンドを出したつもりで降りようとしてバランスを崩して、バイクを支える事が出来なくて、ゆっくりやけど立ちゴケしてしまった事があります。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
特にバイクをとめる時に気を付けてます。
コンクリートやアスファルトの場所ではなくて、砂利や土など舗装されていない場所に止める時は特に、地盤の固さの確認をしてから、ゆっくりサイドスタンドに車体を預けて、傾きそうに無いか確認しています。
(NS-1/男性/38/奈良県天理市/無職)
立ちゴケした原因
真夏のツーリング先で、休憩する時にタチゴケしました。
暑さで体力がかなり削られてしまい、ぼーっとしてきたのでこれは危ないなと思い、コンビニの駐車場に入りました。
バイクのスタンドを出すのを忘れたまま、バイクに跨った状態で、バイクを左に倒してスタンドで停車させようと思ったら、当然、スタンドは出ていないので、そのまま左にバイクごと倒れました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
そのときはタチゴケですんだのですが、暑さでぼーっとしている状態では不注意になることが多いので、気温の高い日などは、できるだけこまめに休憩を取るようにしています。
もちろん、停車時にはスタンドが出ている事を目視で確認するようにしています。
(XLR250/男性/29/大阪市城東区/製造業 会社員)
立ちゴケした原因
信号待ちの際によそ見をして、バランスを崩してしまったのが原因です。
車体を支えきれずに、ゆっくりと倒してしまいました。
足つきはまぁまぁ良かったんですが、ハンドルが左にきれていたのでよけいに倒れやすくなっていました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
よそ見をしないこと、足つきのよいバイクを選ぶことです。
ギアをニュートラルに入れても、ハンドルから手を離さないこと。
信号待ちにおいて、信号機から目を離さないこと。
慌ててしまうことが、何より良くないことだと思います。
(w400/女性/36/静岡県浜松市/主婦)
立ちゴケした原因
駐車する敷地が急な斜面になっていました。
敷地内に入り停車まではよかったのですが、停まった時にバランスをくずしてしまい立ちごけをしてしまいました。
まだ自動2輪に乗り始めたばかりで、不慣れだったのも原因だったと思います。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
停まるときなどに、慎重に操作するようにしています。
無理な運転や急停止などをすると、やはり、バランスをくずしやすく立ちゴケにつながると思います。
あとは、駐車場所がイレギュラーなときは、安全なところに降りてから停車させるようにしています。
(Zeal/男性/34/山梨県山梨市/製造業の機械オペレーター)
立ちゴケした原因
まだ免許取り立ての初心者の時ですが、家に帰宅して駐輪場についた時に初めて立ちゴケしました。
普通、足を付ける時は左足を地面に着けて、両手もしくは左手でハンドルを持つかと思いますが、その時はなぜか右足を地面に着けて右手のみでハンドルを握っていました。
そして、アクセルを開いてしまい、バイクが前に少し進んで行き、バランスをくずして右側面から倒れました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
まずは、止まる時はゆっくり止まる事。そしてきちんと両足で足を地面につけてバランスを取ること。
バイクはハンドルにアクセルがあるので、そこを意識してブレーキを握ってバイクを動かないようにしてから降りるようにする。
基本的なことだけども、初心者は気をつけないと同じことを繰り返すと思います。
(リード/男性/35/大阪府吹田市/会社員 営業)
立ちゴケした原因
1.バイクにまたがった状態でタイヤ等に違和感を感じた為、そのままの状態でチェックしようとしてバランスを崩し、立ちごけしました。
2.赤信号で停止した時、路面の傾きが原因で足が届かずバランスを崩し、立ちごけしました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
1.車体のチェックをする時は、バイクから降りた状態で行うようにする。
2.停止する時に、路面の傾き、凹み等の状態に注意し、バランスを崩さないように注意する。
3.急発車、急停車を極力しないよう、余裕をもって運転する。
(CB400SF/男性/37/大阪府松原市/自営業)
立ちゴケした原因
昔、カワサキのKR250の乗っており、川崎市麻生区の自宅が有った時に、よみうりランドの側の信号機で止まった時に、その日は雨が降っていて、信号が青になった時にバイクがエンストしてしまって、足を前に出そうとしてマンホールの所に足を出した時に滑ってしまって立ちごけになりました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
とりあえず、雨の日に止まった時には、マンホールを避けて止まる事と、立ちごけした日は急いで買い物に行ったのでスニーカーを履いており、紐が緩んでいた為、紐が靴の下に入った事も原因の一つだと思うので、スニーカーではなく、ちゃんとした靴ひもが緩んでもいい、ライディングブーツを履くようになった。
(KR250/男性/53/北海道函館市/無職)
立ちゴケした原因
私が立ちゴケした原因は、バイクにまたがりながら自動販売機でジュースを買おうとしたときでした。
お金を入れて商品を選ぶところまではよいのですが、商品を取り出し口から取るためにバイクごと斜めになって取ろうとしたら、そのまま戻せずに転びました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
まず基本的にバイクにまたがりながら、他の事をしてはいけないと思いました。
まして、そのまま自動販売機で飲み物を買おうとした事自体が愚の骨頂というか、自分のだらしなさ全開だと思います。
なので、バイクにまたがりながら、他の事はしないようにしています。
(セロー/男性/33/埼玉県川口市/建設業 電気工事士)
立ちゴケした原因
交差点で赤信号で止まっていた際に、横に10tクラスのトラックが止まり、間隔が狭かったため、前方に抜けようとしました。
その時に、あまりに狭かったので足で進んだのですが、バランスを崩して横断歩道側に倒れました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
一度コケた経験をしてから、危ないと思ったら動かずに、なるべく止まっている様に心がけるようになりました。
また、バイクはバランスが悪いと思われがちですが、乗っている本人は意外にもかなり安定して乗っている気になっているものなので、慢心せずに気を付ける様にしています。
(CB1300/男性/33/神奈川県藤沢市/製造業の会社員)
立ちゴケした原因
普段はサイドスタンドでニュートラルにして停車しているのですが、発進後いきなりクラッチ操作のミスでエンストして、あせってギアを一速にいれたまま再度サイドスタンド立てて、思いっきりキックスタートをした結果、後輪が動き、立ちごけしました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
SR400の場合は足つきは余裕ですので、キックスタートの際にサイドスタンドを立ててキックをするのであれば、必ずニュートラルにいれることを徹底することと、なるたけサイドスタンドを使わずバイクに跨ったままのキックでエンジンをかけるようにしています。
(SR400/男性/35/兵庫県神戸市西区/パート)
立ちゴケした原因
若い頃に、免許取り立てで新しく購入したバイクで、格好つけてバイクでアクセルをふかしたら、そのままバイクも宙に舞ってウイリーして、引っ張られて膝と、弁慶のなきどころがズルズルに、擦り傷になってしまいました。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
それからは、調子に乗らないで軽くアクセルをふかしてゆっくりスタートしています。
あまりアクセルをふかさないで、静かにスタートして発進しています。
あれから、だいぶ歳をとりましたが、もうバイクも処分して、自転車に乗っています。
(チャンプ/女性/47/大阪市都島区/無職)
立ちゴケした原因
傾斜のあるところで右にUターンしようとしたが、よろめいて不安定になったため、右足を出したが下りになっているため、足がいつものように届かず不安定な体制になった。
テンパってフロントブレーキを強く握り、大きく傾いていた車体はさらに傾き転倒した。
立ちゴケ防止のために気を付けていること
傾斜のないところで、車体の移動をする。
地面がアスファルトになってないところには停めない。
軽くて、両足のつく車体にしか乗らない。
バイクを押して移動するときは少し自分側に傾かせて、横腹に必ず車体を密着させる。
まとめ
アンケート結果から、立ちゴケといっても、色々な原因があることがわかりました。
うっかりだったり、不注意だったりが原因であれば対処の仕方もありますが、道路状況が原因だったりすると、防止も難しいケースも考えられます。
もしも立ちゴケして車体に傷が付いてしまえば、修理代が掛かりますし、売る時の査定金額も下がってしまう可能性があります。
100%防止するのは難しいとしても、上のアンケート結果を参考に、出来る限り気を付けるようにしましょう。