このページでは、「バイクの乗り出し価格はいくら?」、「諸費用はいくら掛かる?」について解説します。
バイクの乗り出し価格はいくら?諸費用はいくら掛かる?
買うバイクを決定して、後は費用を支払うという段階、もしくはその前後で、一体乗り出し価格はいくらになり、諸費用はいくら掛かるのか気になることと思います。
初めてバイクを買う人にとってはわかりづらいと思いますが、バイクの支払総額は車両本体だけでなく、それにプラスして諸費用が掛かります。
具体的には、法定費用(重量税)、自賠責保険などの税金や保険料と名義変更代行費用、車検取得費用、整備費用などです。
それらの諸費用は、バイクの排気量や車検の有無などによって異なります。
以下、一つ一つ解説していきたいと思います。
自動車重量税
自動車重量税は、125ccを超えるバイクに掛かってくる税金です。
125ccまでの原動機付自転車には、この重量税は非課税です。
125ccを超えるバイクは、126cc~250ccと250cc超の区分に分かれ、それぞれ重量税が異なります。
新車のバイクを買う時に掛かる重量税は、以下の通りです。
小型二輪自動車(250cc超) | 5,700円(新車登録時) |
小型二輪自動車(250cc超) | 3,300円(車検時) |
軽二輪自動車(126~250cc) | 4,900円(新車登録時) |
原動機付自転車 | 非課税 |
参考:国土交通省「平成30年5月1日からの自動車重量税の税額表」
また重量税は、新車購入時以外にも車検の度にも課税される税金です。
ですので、車検が残っている中古バイクであったり、車検を通す必要がない250cc以下の中古バイクを買う場合、重量税は課税されません。
自賠責保険料
自賠責保険料は強制保険ですので、バイクに乗る人は全員、加入する義務があります。
自賠責保険に未加入で公道を走ると、無保険運行という交通違反で違反点数が6点の一発免停で、懲役1年以下又は罰金50万円以下の罰則があります。
ですので、必ず加入するのですが、これも排気量ごとに費用が異なります。
以下が排気量ごとの自賠責保険料です。
車両の種類 | 60ヶ月 | 48ヶ月 | 36ヶ月 | 24ヶ月 | 12ヶ月 |
小型二輪自動車 (250cc 超) |
14,690 | 11,520 | 8,290 | ||
軽二輪自動車 (126 ~ 250cc) |
22,510 | 19,140 | 15,720 | 12,220 | 8,650 |
原動機付自転車 (125cc 以下) |
16,990 | 14,690 | 12,340 | 9,950 | 7,500 |
(単位:円)
長期契約した方が割引があります。
消費税
バイクを買う時も他の商品を買う時同様に、消費税が掛かります。
2018年現在は、8%の消費税がかかり、2019年10月からは10%に消費税が引き上げられる予定です。
例えば、消費税8%で50万円のバイクを買うのであれば4万円の消費税が掛かり、10%であれば5万円の消費税が掛かります。
名義変更代行費用
名義変更代行費用とは、車検が残っている車両の名義変更をするために販売店に運輸支局に行ってもらう諸経費です。
これは、そのお店が決める諸経費のため、いくら掛かるのかはわかりません。
相場の目安としては、1~3万円ぐらいです。
自分でもできますが、店によってはそれを認めないところもありますので、この名義変更代行費用を払いたくない場合、必ずバイクを買う前に聞くようにしましょう。
【参考】国土交通省関東運輸局「オートバイの登録手続き」
車検取得費用
車検取得費用とは、車検が残っていないバイクの新規登録をするために販売店に運輸支局にいってもらう諸経費です。
これもそのお店が決める諸経費のため、いくら掛かるのかはわかりません。
相場の目安としては、1~3万円ぐらいです。
これも自分でできますが、店によってはそれを認めないところもありますので、この名義変更代行費用を払いたくない場合、必ずバイクを買う前に聞くようにしましょう。
整備費用
整備費用は、納車前に店が整備・点検する費用です。
新車の場合は、各種パーツの組み立て、オイルの補充、バッテリーの充電などの作業が行われます。
中古バイクで現状渡しが可能であれば、この諸経費は掛かりません。
整備費用がいくら掛かるのかは、店やバイクによって一概には言えません。
目安としては、1~3万円です。
諸費用の合計
車両本体以外の諸費用の合計は、消費税を抜いて3~7万円ぐらいが相場です。
もちろん、これよりも高い店もあれば、安い店もあります。
これよりも高い店は、車両価格を安くする分、諸経費で利益を出している可能性があります。
逆に諸経費が安く、車両価格が高いケースもあります。
いずれにせよ、大事な事は支払総額でバイクを比較することです。
そうすれば、別にどこにお金が掛かっていようと同じです。
ですので、バイクを買う前に乗り出し価格はいくらなのか、諸経費はいくらなのか、必ず確認するようにしましょう。
任意保険料も掛かる
バイクの場合、任意保険への加入率が40%程度ですので、諸経費には含みませんでしたが、加入する場合、そのお金も必要です。
バイクの任意保険料は、排気量、年齢、免許証の色、使用目的、年間予想最大走行距離、住所、ノンフリート等級、補償内容によって異なり、年間で3~13万円ぐらい掛かります。
125cc以下のバイクで、自動車保険に加入しているのであればファミリーバイク特約を付けて格安の保険料で済みますが、そうでない場合、上記の保険料が掛かります。
だからといって、任意保険に加入しないと交通事故の加害者になった時に自賠責保険だけでは賄えなかったり、対物賠償で大変な目に遭うリスクがあります。
ですので、任意で加入率が40%と言えど、万が一に備えて加入することをオススメします。
ネットで一括見積もりをすれば、ある程度、保険料を抑えることができます。
オプションを追加すればパーツ本体と取り付け工賃も掛かる
バイク購入時にオプションを追加すれば、パーツ本体と取り付け工賃も掛かります。
例えば、人気なもので言えば、以下のようなオプションがあります。
- ETC2.0車載器
- USB電源/USBポート
- リアキャリア
- スマホホルダー
- トップボックス
- タンクパッド
- ウインドウスクリーン
- グリップヒーター
- スライダー
- USB電源/USBポート
- ヘルメットホルダー
ただし、ディーラーで購入する場合、オプションは割高になるケースが多いため、自分で取り付けるかバイク用品店に依頼した方が安くなるケースが多いです。
ですので、焦ってオプションを追加する必要はないでしょう。
もちろん、ディーラーでオプション取り付けしてもらえば時間と手間が省けますし、品質保証と信頼性もあります。
そのため、乗り出し価格が高くなってもそれらのメリットを取るという選択肢も十分に検討の余地はあります。
どちらがいいかは、実際に見積もりを取って、値段や手間暇を比較検討するのがいいでしょう。
1年間のバイク維持費も計算しておこう
乗り出し価格に関しては上記で説明した通りですが、バイクには維持費も掛かります。
具体的には税金、保険、ガソリン代、駐車場代、消耗品代などです。
125cc以下の原付であれば維持費も安いですが、400cc超の大型バイクともなれば高くつきます。
ですので、その維持費もある程度あらかじめ用意した方がいいでしょう。
以下、排気量別に年間維持費をまとめましたので、参考にしてみてください。
※ただし、ガソリン代は年間走行距離やガソリン価格によっても大きく影響を受けますし、駐車場代も地域や住んでいる家が賃貸なのか一軒家などかによっても変わってきますので、参考程度にチェックしてみてください。
50cc | 125cc | 250cc | 400cc | 750cc | 1000cc超 | |
---|---|---|---|---|---|---|
軽自動車税 | 2,000円 | 2,400円 | 3,600円 | 6,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
重量税 | 0円 | 0円 | 4,900円(初回の取得時のみ) | 1,900円 | 1,900円 | 1,900円 |
自賠責保険料 | 3,390円(36か月で10,170円) | 3,390円(36か月で10,170円) | 3,570円(36か月で10,710円) | 3,496円(36か月で10,490円) | 3,496円(36か月で10,490円) | 3,496円(36か月で10,490円) |
任意保険料 | – | – | – | – | – | – |
車検費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 50,000円〜 | 50,000円〜 | 50,000円〜 |
燃料費(平均燃費) | 28,000円(60km/l) | 34,000円(50km/l) | 42,500円(40km/l) | 42,500円(40km/l) | 56,000円(30km/l) | 85,000円(20km/l) |
駐車場代 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 | 36,000円 |
消耗品代 | 平均30,000円(10,000円〜50,000円程度) | |||||
年間のバイク維持費合計 | 75,390円 | 81,790円 | 108,570円 | 157,896円 | 183,396円 | 207,396円 |
※自賠責保険料は36か月契約を3で割った料金を表示しております。バイクは最短で12カ月の契約を結べますが、短期だと料金がかなり割高になってしまうので、多くの人は24カ月や36か月で契約を結びます。
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